豚まんの趣味であるオーディオ。ご存知の通りオーディオ機器の値段はピンキリなのだが、ある程度お金をかけないと、良い音には巡り会えない、とされている。
そんな中で活躍するのが「ハードオフ」や「WonderREX」といった中古店。昔は高嶺の花だった高級機種も、今では数千円で購入できる。
そんな理由で、ボンビーサラリーマンの私は、時間があれば近所のハードオフとWonderREXを徘徊する日々を送っている。多分同じ理由で、店の中を徘徊する中年男性は少なくない。
中古オーディオの醍醐味
昔から高尚な男の趣味と言ったら「サンスイ(アンプ)」「ニコン(一眼レフ)」「ディスカス(熱帯魚)」と決まっていた。どれもある程度の財力と暇がないと成立しないが、皆が憧れていた。しかし数十年たった今、ディスカス以外はハードオフやWonderREXで購入可能だ。しかも安価に。
また、中古で買うと言うことは、ある程度のリスクが伴う。それがまた良い。壊れたら自分で修理すれば良いのだ。これもリスキーだが、投資額が数千円であれば、失敗しても前向きに「勉強代」と捉えよう。(と思う)
話は逸れるが、年代物の中古になると興醒めするジャンルとして、アイドル(特にセクシー系)のイメージビデオがある。昔はお世話になったアイドルであっても「柏●芳恵」や「浅●唯」などのビデオが店頭に並んでると、悲しい気分になるのは何故だろう。
目指せレコード愛好家
最近ハイレゾなる物が注目されている。詳しく語るのは詳しい人に任せるが、CDを始めとするデジタル音源の波形は、階段の様にガクガクしている。膨大な量の音源データによって、その階段を滑らかにする。目指すはアナログに近い波形。私はそう理解している。
とある記事で、聖子ちゃんの音源はハイレゾで聴くと最高、との事だったので、1曲だけダウンロードして試してみた。うーん、しっくり来ない、と言うか期待したのと違う。と言うか、、正直な所、違いがよく分からん。
違いがわからない
そもそも、アナログを目指すって事は、レコード聴けば良いんじゃないの?と考えるのは、レコードを趣味とする事に、もともと興味があったからかもしれない。レコード愛好家。何とも良い響きだ。
やっぱりいた、徘徊おじさん
と言っても、自分にはレコードの知識がほとんどない。しかし気分は既にレコード愛好家だ。早速行きつけのWonderREXで、店に並んだレコードプレーヤーの物色を始める。
そして物色を初めてから数分後、60代くらいのおじさんから声をかけられる。
そう、やっぱりいた!徘徊おじさんだ。
(いきなり)レコードは&▼$Ω◯・<¥だからねー
「あん?・・・あぁ、、ですよねー」
(食い込み気味で)よく聴くんですか?
・・・いえいえ、初めてなんです・・・
ほぅほぅ(なんか嬉しそう)
まずい。これって話し長くて捉まるパターンのやつだ!今日は店を出ようと決心。気になっていた「Sony PS-X2」というプレーヤーの写真を撮ってから店を出ることに。気になる情報収集は、徘徊おじさんからではなく、ウェブで調べよう。
なかなか良さそう、Sony PS-X2
ウェブで調べた所、高級な機種ではないが、後々のパーツ交換や調整等も十分に楽しめそうだ。メーカーがソニーというのも気に入ったし、オークションサイトと比べ値段も安い。1,980円という売値だ。
Sony PS-X2
1977年頃発売、発売当時の価格は39,800円
さて、ここからが最も重要な儀式、嫁さんへの購入稟議上申だ。
名言、レコードプレーヤーでCDは聴けるのか
レコードプレーヤーを買うにあたり、購入の理由と費用を明確にした上で、嫁さんに上申しないといけない。これは自分の小遣いで買う場合も例外は認められない。会社で上司に稟議上申するよりも難易度は高い。
あの、、レコードプレーヤーが欲しいんだけどさ
レコードプレーヤーって何
レコードってあるでしょ、このくらい大きくてさ、昔、音楽を聴いてたやつだよ
あぁ、親戚のおじさん、持ってた
(良かった、レコードの説明が省けた・・)そっか、それを聴きたいからさ
ふーん、CDは聴けるの?
えっ、うーん、CDは聴けないよ。仕組みが違うからさ
そっか、でもそれ、いま必要あるの?
・・・
毎回ここでつまずく。この質問への回答が一番難しいのだ。そう、嫁さんや家族にとっては全く必要ないからだ。
しかしここで引いたらおしまいだ。
うー、、、まあそうだけど、安いからさ
いくら?
1,980円
いいよ
そうか、初めから値段言えば良かったのか。ふぅ〜。
と言うわけで、承認されたので早速明日買いに行こう。つづく。
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